1960-10-15 第35回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第5号
昭和三十三年の総漁獲量は三万九千トンでありまして経営体数は七千五百、漁民は三万三千人をこえてはおりますが、釣、はえなわ漁業が四〇%を占め、従事者数三人以下のものが八五・五%で、個人経営が九五・七%を占め、一般的に規模がきわめて零細で、生産性は低いことがうかがわれるのであります、しかし、漁場が浅海、干潟に富んでおりますことや、漁撈の不振等の事情から近年急激にカキ、ノリ、真珠等の養殖業が発展してきております
昭和三十三年の総漁獲量は三万九千トンでありまして経営体数は七千五百、漁民は三万三千人をこえてはおりますが、釣、はえなわ漁業が四〇%を占め、従事者数三人以下のものが八五・五%で、個人経営が九五・七%を占め、一般的に規模がきわめて零細で、生産性は低いことがうかがわれるのであります、しかし、漁場が浅海、干潟に富んでおりますことや、漁撈の不振等の事情から近年急激にカキ、ノリ、真珠等の養殖業が発展してきております
○塩見政府委員 浅海、干潟の利用を高度化することは、これは非常に大事なことだと存じております。ただいま御質問のありましたところの漁礁の設置については、現在補助はたしかしておらないと思いますが、それの効果等につきましていろいろ研究すべき事項が相当あるようでございまして、研究の方は至急やつて参るように今準備中でございます。
御存じの通り豊前海は、水深五メートルの線を合せまして約七千四百町歩の浅海、干潟がありまして、かような広大なる地区が令日まで放置されておるのでありますが、この海面を強力に開発することができますれば、約二千百町歩以内におきまして貝類の養殖場となり、一年に約一千万貫の生産があがり、これによりまして、一貫目について約三十円といたしましても優に三億円の水揚げが予想されるのであります。
今日御出席を煩わしました理由もここにあるのでございますが、すでに農林省方町からしばしば御実証もあり、つぶさに御了承のこととは存じますが、一応この浅海干潟に対する大蔵省の御見解を御説明願いたいと思うのでございます。
また浅海増殖、特に浅海干潟の点でありますが。小型機船底びき、旋網の整備の転向の一手段と、漁村の更生的漁業の見地より、水産庁は積極的に浅海の広大なる利用に乗り出すよう要望いたしましたところ、松任谷部長より、来年度より相当予算を編成・本格的に乗り出すことの言明があつたような次第であります。引続き委員会でこれが達成まで努力されるように希望いたします。
○永田委員 前国会後、われわれ水産委員が国政調査のときに報告いたしましたように、豊前海の浅海干潟の問題であります。これについて、その後どういうふうになつているかは申し上げるまでもありませんが、瀬戸内海は機船底びき類似の横行はなはだしく、沿岸の漁民は困窮の極に達している。これを救済するのには、沖合いはるかに二里も三里も干上つてしまうので、こういうような魚田の開発による以外にないのであります。
次は浅海漁場の開拓でありまするが、特に豊前海における浅海、干潟の高度利用を、私は旧臘中より特に強く要望しておるのでありまするが、これについて水産庁の今日の段階といたしましては、一体どの程度までその施策が推められつつあるのであるか、その内容をお示し願いたい。